コラム|埼玉県上尾市で歯科をお探しの方はとも歯科 矯正歯科クリニックまで

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患者さまからの質問にお答えします22 親知らず編

こんにちは。

上尾市の歯医者 とも歯科矯正歯科クリニック院長の中川です。

 

今回も患者さまからの質問にお答えしていきたいと思います。

 

20代男性の方からの質問です。

 

『先生、親知らずって抜かなきゃいけないんですか?』

 

というものです。

 

この質問も日常の診療の中でよくいただく質問です。

 

ではまず、「親知らず」とはなんなのかみなさんご存知でしょうか。

 

親知らずとはだいたい10代後半以降から生えてくる、前から数えて8番目の永久歯のことをいいます。

 

正確には「第三大臼歯」と言われ、別名「智歯」「親知らず」といいます。

 

平均寿命が40〜50代前後だった時代の方は、たいてい自分の子供の「親知らず」が生えてくる前に亡くなってしまい、子供のこの歯を見ることができませんでした。

 

このことが「親知らず」の名前の由来だと言われています。

 

そんな「親知らず」ですが、生える本数は上下左右1本ずつ合計4本です。

 

全ての親知らずがある人もいれば、先天的に4本とも親知らずがない方もいらっしゃいます。

 

現代人は昔と違い、食品の調理法も増え柔らかいものを召し上がる機会が多いです。

 

その分顎をあまり使う機会が減ったため、あごの骨の大きさは小さくなっています。

 

しかし「歯」自体の大きさは昔と変わらないため、比較的成長した後に生えてくる「親知らず」は生えても顎の中できれいに真っ直ぐ生えてくるスペースがない場合が多く、真っ直ぐ生えてくることが少ないです。

 

例えば斜めに生えて、親知らずの一部分だけが歯茎から顔を出していたり、真横に生えて隣の歯を押して圧迫し、溶かしてしまうということもあります。

この場合放っておくと虫歯や歯並びの悪化、歯茎の腫れ、顎関節症等の大きな原因となります。

 

斜めに生えてきた場合、隣の歯との間に隙間ができて、そこが落とし穴のようになってしまい、汚れや磨き残しが溜まり、その部分が虫歯になったり、歯茎が腫れたりします。

 

真横に生えてきた場合は、親知らずがどんどん動く力によって、隣の歯が溶けてきます。親知らずが隣の歯にめり込んでくるようなイメージです。

 

こういう場合この斜めに生えていたり、真横になっている親知らずは、良い影響が一つもないので抜いた方がいいと思います。

 

顎にちゃんとスペースがあり、真っ直ぐに生えてきた親知らずは噛み合わせに問題がなければ、いい影響が多いので抜かないことが多いです。

 

しかしやはり一番奥の歯になるので磨きにくい所になります。なので他の歯に比べると虫歯や歯周病になってしまうリスクは高く、どうしてもトラブルの起こりやすい歯と思ってもらって構いません。

 

なので私の回答としては『抜くか抜かないかは今の親知らずの生え方によります。抜かない方がいいこともありますし、その逆もあります。ただやはり親知らずはトラブルになることが多く抜いてしまうことが多いかもしれません。』

 

ちなみに、『親知らずを抜くと小顔になりますか?』と聞かれることもよくありますが、これは一切ございません。

 

親知らずを抜くことで、一旦腫れて顔が大きく見える所に、徐々に腫れが引いてきて顔が小さくなったと勘違いされる方が多いのかなと私は考えています。

 

あくまで顔の大きさを形作っているのは「骨」であり「歯」ではありません。歯を抜いたから骨が小さくなるとは考えにくいです。

 

「親知らず」いかがだったでしょうか。またわからないことがあればなんでもご質問ください。