1. 虫歯の原因と痛みのメカニズム
虫歯は、歯の表面に付着した細菌(プラーク)によって引き起こされる病態です。虫歯の主な原因と痛みのメカニズムを説明します。

1ー1 虫歯の原因
虫歯の主な原因は、口腔内の細菌による酸の産生です。食事の中の糖分やでんぷんが細菌によって分解され、酸が生成されます。この酸が歯のエナメル質や象牙質を溶かし、虫歯を引き起こします。
時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
9:30~12:30 | ● | ● | ● | / | ● | ● | ●※ | / |
15:00~19:30 | ● | ● | ● | / | ● | ● | ●※ | / |
休診日:毎週木曜、(※)第一日曜、祝日
午前:最終予約時間 11:30
午後:最終予約時間 18:30
虫歯の主な原因は、口腔内の細菌による酸の産生です。食事の中の糖分やでんぷんが細菌によって分解され、酸が生成されます。この酸が歯のエナメル質や象牙質を溶かし、虫歯を引き起こします。
虫歯が進行すると、エナメル質や象牙質の下の歯髄(神経と血管を含む組織)にまで細菌が進入し、感染が広がります。この感染によって、歯髄が炎症を起こし、歯が痛みます。また、虫歯の穴から食物が詰まり圧力が高まったり、歯周組織が炎症を起こすこともあります。
虫歯による歯痛を一時的にでも緩和するためには、以下の方法が効果的です。
痛む歯を優しく磨く:歯ブラシを使って痛む歯を丁寧に磨くことで、食物の残りや細菌を取り除き、痛みを軽減させることができます。ただし、力を入れすぎないように注意しましょう。
歯痛薬の使用:市販の歯痛薬を使用することで、一時的に歯の痛みを和らげることができます。
温冷敷の利用:痛む歯の周囲を温冷敷で刺激することで、炎症を軽減させることができます。氷を包んだ布や温湿布を痛む歯の周囲に当ててみましょう。
歯痛が続く場合や痛みがひどい場合は、歯科医院を受診することが必要になります。大まかな治療の方法を示します。
検査と診断:虫歯の程度を確認するためにレントゲンや視覚検査を行います。また、痛みの原因が虫歯以外の可能性もあるため、詳細な検査が行われる場合もあります。
虫歯治療:虫歯の程度に応じて、歯の修復や充填、歯根治療などの治療が行われます。歯科医は虫歯の進行を止め、痛みを取り除くために適切な処置を施します。
神経の治療:虫歯が神経まで達している状態であれば、虫歯を削って除去すりだけでなく、歯の中の神経を除去します。神経を抜いて痛みが消えても、治療は何回か続くことが多いです。
歯の抜歯:虫歯が深刻な場合や他の治療法が効果的ではない場合は、歯の抜歯が必要になることもあります。状態を考慮し、最善の治療方法を提案します。
虫歯の痛みを未然に防ぐためには、予防ケアを行うことが重要です。
正しい歯磨き:毎日、正しい歯磨きを行いましょう。適切な歯ブラシと歯磨き粉を使用し、歯の表面や歯と歯茎の境目を丁寧に磨きます。
正しい食事習慣:砂糖やでんぷん質の多い食品の摂取を控え、バランスの取れた食事を心掛けましょう。また、食後には十分に水を飲むことで口腔内を洗浄します。
定期的な歯科検診:定期的に歯科医を受診し、プロフェッショナルな歯のクリーニングと検査を受けることが重要です。早期の虫歯の発見や予防策の提案をさせていただきます。
フッ素治療:フッ素は歯のエナメル質を強化し、虫歯の発生を予防する効果があります。歯科医や衛生士の指示に従ってフッ素治療を受けることを検討しましょう。
噛む力の調整:歯ぎしりや噛みしめる習慣がある場合は、噛む力が歯にかかる負担を増加させる可能性があります。必要に応じて、噛む力の調整やマウスガードの使用を検討しましょう。
虫歯による歯の痛みは、細菌の感染と炎症によって引き起こされます。痛みの軽減のためには、自宅での対処方法と歯科医の受診が重要です。正しい歯磨きや予防ケアを継続することで、虫歯の予防が可能です。定期的な歯科検診も虫歯の早期発見と予防に役立ちます。歯の健康を維持するためには、虫歯に対する意識と予防策の実践が欠かせません。