こんにちは。埼玉県上尾市にある歯医者「とも歯科 矯正歯科クリニック」です。

より天然の歯に近い透明感や白さが得られるセラミックの歯ですが、強い力や衝撃が加わることにより欠けることがあります。特に、普段から食いしばりや歯ぎしりの癖がある方は、人工歯が破損しやすくなるため注意が必要です。
今回は、セラミックの歯が欠ける原因や応急処置、治療方法、費用などについて解説します。セラミック治療を検討している方や人工歯が欠けて悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
セラミックの歯が欠ける原因

セラミックの歯が欠ける原因はさまざまですが、ここでは主な4つの原因について解説します。
歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、そうでない方に比べてセラミックの歯が欠けやすくなります。一般的に、人が物を噛むときの強さは自分の体重程度ですが、無意識に行う歯ぎしりや食いしばりの場合には500kgを超えるような強い力がかかることもあるといわれています。
セラミックは強度の高い素材ではありますが、日常的に歯ぎしりや食いしばりを行っている場合には、セラミックの歯に大きな負荷がかかり、欠けることがあるのです。
悪い噛み合わせ
セラミックの歯が欠ける原因として、噛み合わせの悪さも挙げられます。噛み合わせが悪い場合、部分的に負担がかかって歯が欠けやすくなるのです。なお、悪い噛み合わせは顎周辺の筋肉や関節にも負担をかけるため、顎関節症を引き起こすこともあります。
硬い食べ物によるもの
セラミックは衝撃に弱いという特徴があるため、硬い食べ物を噛んだときに歯が欠けることがあります。例えば、ナッツや氷、硬いキャンディ、硬いせんべいなどです。
特に、歯ぎしりや食いしばりが原因で目には見えないような細かいヒビが入っている場合には、硬い物を噛んだ衝撃で破損しやすくなるため注意しましょう。
衝撃によるもの
セラミックの歯に何らかの衝撃が加わった場合にも、歯が欠ける原因となります。例えば、ボールがぶつかったり転倒したりすることにより口元に強い衝撃が加わった場合に欠ける恐れがあります。
特に、前歯は外部からの衝撃に弱く、場合によっては歯の根元から折れるケースもあるため注意が必要です。
セラミックの歯が欠けたときの応急処置

セラミックの歯が欠けた場合には、歯科医院で治療を受けるまでに応急処置をすることが重要です。適切な処置が行われなかった場合には、状態が悪化したり周囲の歯に影響を及ぼしたりすることもあります。以下では、応急処置の方法について確認しましょう。
欠けたセラミックの歯は保管する
セラミックの歯が欠けた場合には、誤飲防止のためにすぐに口から出すことが大切です。また、欠けたセラミックを元に戻そうとして一般的な接着剤を使おうと考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、一般的な接着剤を使用すると、取り外しができなくなったり健康被害が出たりすることがあるため大変危険です。再利用できる可能性もありますので、欠けたセラミックの歯は捨てずに保管し、歯科医院へ持参しましょう。
口腔内を清潔に保つ
セラミックの歯が欠けたり外れたりすると、象牙質がむき出しの状態になり、外からの刺激を受けやすくなります。そのため、冷たいものや熱いものを摂取すると、しみたり痛みを感じたりすることがあります。
治療を受けるまでは刺激となるものを摂取するのは避け、食後はしっかりとブラッシングを行い、口腔内を清潔な状態に保つように心がけることが大切です。
セラミックの歯が欠けたときの治療方法

セラミックの歯が欠けたときには、歯科医院で再治療を受ける必要があります。欠けた部分が小さい場合には専用の修理キットで対応できることもありますが、大きく欠けた場合には作り直しを行うことになります。
作り直す場合の費用の目安は、1本あたり10万〜15万円程度です。なお、歯科医院によっては、保証期間内であれば無料、または一部を負担することで作り直しできる可能性もありますので、かかりつけの歯科医院に確認しましょう。
セラミックの歯が欠けたときの費用と保証

セラミックの歯が欠けて治療を受ける際、費用面が気になる方も多いのではないでしょうか。ここでは、セラミックの歯が欠けたときにかかる費用や保証について解説します。
セラミックの歯が欠けたときの費用
セラミックの歯が欠けたときにかかる費用は、保証の有無によって異なります。一般的には、自費治療には保証制度を設けている歯科医院が多いため、定められた期間内の破損であれば無料、もしくは一部負担で再治療を受けられる場合があるでしょう。
ただし、保証制度がない場合や保証期間を過ぎている場合には、すべて自己負担となります。
また、欠けた部分が大きく修理では対応できないようなケースでは作り直しが必要になることもあります。セラミックの費用は種類や歯科医院によって異なりますが、1本あたり10万〜15万円程度かかることが一般的です。
セラミックの歯の保証
先にも述べた通り、歯科での自費診療には保証制度が設けられていることが一般的です。
保証の条件や内容、期間は歯科医院によって異なりますが、期間内であれば無料、または一部負担で再治療が受けられることが多いでしょう。歯科医院によっては、期間内であれば何度も無償で対応可能なケースや年数に応じて保証金額の割合が変わるケースなどがあります。
また、保証を受けるための条件として、定期的なメンテナンスに通っていることを掲げている歯科医院も多いです。歯科医師の指示通りに定期的なメンテナンスに通っていない場合には保証が受けられない可能性があるため注意が必要です。
セラミック治療を検討している方やセラミックの歯が欠けて悩んでいる方は、保証の条件や内容について歯科医院へ確認しましょう。
セラミックの歯が欠けるのを予防するには

セラミックの歯をよい状態で維持し続けるためには、以下のような点に気を付けることが大切です。
歯ぎしりや食いしばりの対策
日常的に歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、セラミックの歯が欠けやすくなります。そのため、就寝時の歯ぎしりや食いしばりによって歯に負担がかかることを防止するナイトガードの装着が推奨されます。
スポーツをする方は、噛みしめを防止するスポーツ用のマウスピースなどで対策するとよいでしょう。
硬い食べ物を避ける
セラミックの歯で硬い食べ物を噛むと、歯が欠ける原因となります。そのため、ナッツ類や硬いせんべい、キャンディなどはセラミックの歯で噛まないように心がけることが大切です。
丁寧に口腔ケアを行う
セラミックの歯の寿命を延ばすためには、丁寧な口腔ケアも重要です。毎日のケアが不十分で虫歯になった場合、セラミックの歯が外れることもあります。必要に応じて、歯間ブラシやデンタルフロスなども活用しながら細かい部分まで丁寧に歯磨きするように心がけましょう。
定期的にメンテナンスを受ける
セラミックの歯にできた微細なヒビなどは患者さん自身で気付くことが難しいため、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けてチェックを受けることが重要です。定期的にチェックを受けることで、セラミックの歯の不具合にも早期に対応できるでしょう。
また、歯科医院のメンテナンスでは、歯のクリーニングも受けられます。これによって、普段の歯磨きでは取り除くことができない歯垢や汚れを除去してもらえるため、虫歯や歯周病の予防にも役立ちます。
お口の健康維持はもちろんですが、定期的にメンテナンスを受けていることを保証条件としている歯科医院も多いです。万が一のときに保証を受けるためにも、歯科医師の指示通りにメンテナンスを受けることが大切です。
まとめ

セラミックは強度の高い素材ではありますが、衝撃が加わると割れたり欠けたりすることがあります。特に、普段から歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、セラミックの歯に負担がかかりやすくなるため注意が必要です。
なお、歯科医院によっては、保証期間内であれば無料や一部負担で治療が受けられる可能性もありますので、保証条件や内容について確認するとよいでしょう。
セラミックの歯が欠けたときの保証制度について詳しく知りたい方や、欠けにくいセラミックの種類が知りたいという方は、歯科医院へご相談ください。
セラミック治療を検討されている方は、埼玉県上尾市にある歯医者「とも歯科 矯正歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、痛みを癒すだけでなく生活の質を向上できる歯科治療を目指して診療を行っています。小児矯正・小児歯科や成人矯正、虫歯・歯周病治療、ホワイトニングなどさまざまな治療を行っています。