コラム|埼玉県上尾市で歯科をお探しの方はとも歯科 矯正歯科クリニックまで

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患者さまからの質問にお答えします6 子供の矯正

こんにちは。上尾市の歯医者 とも歯科矯正歯科クリニック院長の中川です。

今回も患者さまからの質問に答えていきたいと思います。

先日当院にご家族で通っていただいている患者さま、30代女性の方からこんな質問をいただきました。

 

『ちょっと子供の歯並びについて悩んでいて、矯正を考えているんだけど、いつくらいから始めればいいのでしょうか』

 

お母様ご自身の歯並びではなく、娘さんの歯並びのご相談です。

 

その気持ち、すごくよくわかります。

 

まずは、お子様の歯並びをきちんと見てくれているということに敬意を評します。しっかり仕上げ磨き等を頑張ってくれている証拠かと思います。ありがとうございます。

 

それを踏まえて私の回答は『何か変だなと気づいた時が矯正を始めるタイミングです』というものです。

お子様の歯は1歳前後から生え始め、全ての子供の歯が生え切るのが2歳半から3歳前後です。

 

子供の歯は上に10本、下に10本の合計20本です。

 

その後小学校1年生前後(5、6歳)から生え変わりを繰り返し、最終的に全ての子供の歯が生え変わるのが小学校6年生くらいから中学校2年生程度(10歳から13歳くらい)までになります。

なので子供の歯の時代が12、3年ほどあるんですね。

 

『変だなと気づいた時が矯正の始める時期』と説明しましたが、『さすがに2歳3歳は無理でしょ』と思うかもしれません。

 

確かにいわゆる歯列矯正の器具を入れるのは難しいかもしれません。

 

ただ歯列矯正の器具を入れることだけが矯正治療ではないのです。

 

例えば、指しゃぶりをしていたり、唇を吸ったりするクセがあったり、アイーンと顎を出すクセだったり、舌を前に出すようにして食事を飲み込んでいたり、お気に入りのタオルをしゃぶっていたり、うつ伏せ寝、ほおづえ。。。等のいわゆる悪いクセというものは、特別な矯正装置を入れなくとも、自分の力で治ります。

 

そう。変なクセがついていると変な歯並びになってしまうのです。

 

2歳を過ぎても指しゃぶりをしているお子さんがいらっしゃるお母様、お父様は一度お子様のお口の噛み合わせを見てみてください。

 

おそらくカチンと噛んだ時に前歯が当たっていない(前歯で物が噛めない)という状態になっていると思います。

そうなると、前歯で物が噛めないため自然と、噛むことができる奥歯に食べ物を入れ込みます。

 

前歯で食べ物を裁断して(小さくして)奥歯で噛み砕くという正しい咀嚼が行われず、前歯で噛みちぎって物を小さくすることができないため、かみごたえのあるものや、硬いものを嫌がります。

 

そうすると顎が発達せず、顎の骨が成長しません。

 

しかしどんどん大人の歯が生えてくるため、小さい顎に大きな永久歯が生えてくると、キレイに並ばずガチャガチャな歯並びになってしまうことも多いです。

 

また、指をずっとしゃぶっていると、上の前歯が指の力でどんどん前に押し出され、出っ歯ちゃんになってしまうことも多いです。

 

今お話しした内容は、ほんの一部ですがもしみなさんが心当たりのある方でしたらすぐにでも変なクセは取ることをおすすめします。

 

早いうちに変なクセを取ることができたら、高価な矯正器具は入れなくてすみます。

 

そうです。矯正器具を入れなくても自然に人間の筋肉や発育の力で治るんです。

 

なので『変だなと気づいた時に、矯正の相談』をしてほしいです。

 

普段の生活にちょっとした注意を行うことで100万円くらいの費用がかかる矯正治療を行わなくて済むなら、そっちの方がよくありませんか??

 

なのでぜひ少しでも『変だな』と思ったらぜひご相談ください。

 

もちろん矯正装置を入れないとダメなこともありますので、一度お口の中を見せていただければと思います。

 

次回からは矯正の実際の装置のお話もしていきたいと思います。