歯のコラム

虫歯を放置するとどうなる?放置のリスクと進行を防ぐためのポイント

こんにちは。埼玉県上尾市にある歯医者「とも歯科 矯正歯科クリニック」です。

虫歯になっている歯

虫歯は多くの方が一度は経験する身近な病気でありながら、初期段階では自覚症状が少なく、気づかないうちに進行することが少なくありません。特に、忙しさや痛みのなさを理由に治療を先延ばしにする方も多く、知らないうちに虫歯が悪化していることもあるでしょう。

しかし、虫歯を放置すると、やがて激しい痛みや歯の損失、さらには全身の健康にも影響を及ぼす恐れがあります。

この記事では、虫歯を放置するリスクと治療法、虫歯の進行を防ぐためのポイントについて解説します。

虫歯のメカニズム

虫歯のメカニズム

虫歯は、口の中に存在する細菌が糖分を分解することで酸を作り、その酸によって歯が溶かされる病気です。口の中には数百種類の細菌が常在していますが、虫歯の原因の多くがミュータンス菌と呼ばれる細菌です。

ミュータンス菌は、食べ物や飲み物に含まれる糖分をエサにして、酸を作り出します。酸が歯の表面にあるエナメル質を少しずつ溶かしていき、やがて穴があくことで虫歯が発生します。

虫歯を放置するとどうなる?

虫歯を放置するとどうなる?

ここからは、虫歯を放置するリスクについて解説します。

痛みや違和感が続く

虫歯が進行するにつれて神経に近づき、激しい痛みを伴うようになります。自覚症状が出るころには、虫歯はかなり進行していることが多いです。初期の段階では痛みを感じにくいこともありますが、徐々に冷たいものや熱いものがしみるようになり、最終的には何もしなくてもズキズキとした強い痛みが続きます。

神経が死ぬと痛みを感じなくなることもありますが、治ったわけではありません。自覚症状が出るころには、虫歯はかなり進行していることが多いです。

口臭がする

虫歯が進行すると、独特のいやなにおいが発生しやすくなります。虫歯菌が歯の組織を分解する過程で、悪臭を伴うガスや老廃物を発生させるためです。さらに、虫歯によってできた穴に食べかすがたまり、細菌が繁殖すると、より強い口臭の原因になります。

口臭は自分では気づきにくいため、周囲の人とのコミュニケーションにまで影響を及ぼすこともあるでしょう。

歯並びに影響する

虫歯によって歯の一部が欠けたり、早期に抜けたりすると、歯並びに悪影響を及ぼすことがあります。特に子どもの場合、虫歯が進行して乳歯を早期に失うと、後から生えてくる永久歯の位置に影響を与え、歯並びが乱れる可能性が高まります。

一度乱れた歯並びを整えるためには矯正治療が必要となり、時間と費用がかかります。

歯を失う

虫歯が神経まで到達し、さらに歯の内部や周囲の組織に炎症が拡がると、歯の根の部分に膿が溜まり、根尖性歯周炎になります。根尖性歯周炎では、噛むだけで強い痛みを感じたり、歯茎から膿が出てきたりすることが多いです。

歯の根の治療(根管治療)によって治療できる場合もありますが、感染が進行しすぎている場合や歯の根が割れている場合には、残念ながら歯を残すことが難しくなります。最終的に抜歯せざるを得なくなり、歯を失います。

全身疾患を引き起こす

虫歯が進んで悪化すると、口の中だけでなく全身に悪影響を及ぼしかねません。例えば、細菌が血管に入り込んで心臓や脳にまで届くと、心内膜炎や脳梗塞などのリスクが高まることがあります。

また、高齢者の方が虫歯を放置していると、食事がうまくとれずに栄養不良になったり、誤嚥性肺炎のリスクが高まったりする可能性もあります。

虫歯の進行度と治療

虫歯の進行度と治療の様子

虫歯は、進行度によって治療方法が異なります。以下に、進行度ごとの特徴と治療法を解説します。

初期の虫歯(CO)

CO(シーオー)は、虫歯のごく初期段階で、歯の表面にあるエナメル質が溶け出している状態です。白っぽく濁って見えるのみで痛みはないことが多いため、気づかないことも少なくありません。

COの段階であれば、正しい歯磨きやフッ素の塗布、食生活の見直しによって、溶け出したミネラル分が歯に戻る再石灰化が起こり、元の健康な状態に戻せる可能性があります。

エナメル質の虫歯(C1)

C1は、虫歯が歯の表面のエナメル質にとどまっている状態です。歯の表面に小さな白い斑点や茶色い変色がみられることがありますが、痛みなどの自覚症状はほとんどありません。

歯科医院では、虫歯部分を削って詰め物をする治療が行われます。虫歯がごく浅い場合は、削らずに経過観察となることもあります。

象牙質の虫歯(C2)

象牙質にまで虫歯が進行すると、冷たい物や甘い物がしみるなどの症状が現れるようになります。象牙質はエナメル質よりもやわらかいため、虫歯の進行が早まる傾向があります。

この段階では、虫歯部分を削り取り、銀歯やレジンなどの詰め物を用いて修復します。

神経まで到達した虫歯(C3)

歯の神経にまで虫歯が進行すると、激しい痛みや腫れを感じるようになります。歯の神経を取り除く根管治療が必要です。根管治療では、感染した歯質を取り除き、歯の神経や血管が含まれる根管内を洗浄・消毒します。

その後、根管内に充填材を詰めて密閉し、銀歯やセラミックなどの被せ物をして、歯の機能や見た目を回復させます。根管内の細菌を完全に取り除かないと、再び感染を引き起こす可能性があるため、複数回にわたって慎重に治療が行われるのが一般的です。

歯の根にまで達した虫歯(C4)

C4は、虫歯が神経を通り越して、歯の根の先にある組織にまで達した状態です。膿がたまるなど炎症が大きくなると、顔が腫れるなど全身症状が出ることもあります。歯を残せそうな場合は根管治療をして被せ物をしますが、根管治療でも回復が難しく、抜歯が選択されることも多いです。

抜歯をした後は、入れ歯やブリッジ、インプラントのいずれかで歯の機能や見た目を回復させます。

虫歯の進行を防ぐためのポイント

虫歯の進行を防ぐためのポイント

家庭で行うケアと歯科医院での専門的ケアを組み合わせることで、虫歯を予防できます。ここでは、虫歯の進行を防ぐためのポイントを解説します。

正しい歯磨き

虫歯を防ぐための基本は、毎日の丁寧な歯磨きです。1日2回以上、特に寝る前にはしっかりと時間をかけて磨きましょう。歯と歯の間や奥歯の溝など、汚れがたまりやすい部位は意識して磨くことが大切です。

また、歯ブラシだけでは落としきれない汚れには、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助グッズを活用するとより効果的です。歯ブラシも毛先が広がったものは汚れを落とす力が弱くなるため、定期的に交換しましょう。衛生面も踏まえて、1ヶ月に1度を目安に交換するとよいとされています。

食生活の見直し

糖分を含む食品や飲料は、虫歯菌の栄養源となり、酸を産生して歯を溶かす原因となります。特に甘いお菓子やジュース、スポーツドリンクなどは、砂糖が多く含まれており、虫歯予防には注意すべき食品です。頻繁に口にすると、口の中が常に酸性の状態になり、歯が溶けやすくなります。

おやつは、決まった時間にまとめて摂るようにすると、ダラダラ食べを防ぎ、口腔内が中性に戻る時間を確保できます。食後には必ず歯を磨くか、うがいをする習慣をつけましょう。

フッ素の活用

フッ素には、歯の表面のエナメル質を強化する働きや、溶けかけた歯の表面を修復する再石灰化を促す働きがあります。フッ素を日常的に取り入れることで、歯質が強化され、虫歯のリスク低減につながります。

普段からフッ素配合の歯磨き粉や洗口液を使用し、歯科医院でも定期的にフッ素の塗布を受けるとよいでしょう。歯科医院で塗布できるフッ素は市販品よりも濃度が高く、より高い虫歯予防効果が期待できます。

定期的な歯科検診

虫歯は初期のうちは自覚症状がほとんどなく、自分では気づくことが難しい病気です。小さな虫歯や、歯と歯の間の虫歯などは、レントゲンや専門的な検査を行うことで初めて発見されるケースも少なくありません。

定期的に歯科医院で検診を受けると、初期段階で虫歯を発見しやすくなり、負担が少ないうちに治療できる可能性が高まります。また、検診では歯のクリーニングやブラッシング指導なども行われるため、虫歯の予防にもつながります。

歯や歯茎の状態によっても異なりますが、3か月に一度のペースで検診を受けるとよいでしょう。虫歯になってから通うのではなく、虫歯をつくらないために通うと、歯の健康を維持しやすくなります。

まとめ

虫歯になっている歯

虫歯を放置すると、歯の神経や根にまで達し、最終的には抜歯に至ることもあります。口腔内の問題だけでなく、全身の健康へ悪影響を及ぼすこともあるのです。歯の変色や痛みなど、違和感がある場合は早めに治療を受けることが大切です。

治療が早ければ早いほど、治療の負担が少なく済み、歯を残せる可能性も高まります。また、虫歯予防のために、普段から丁寧な歯磨きと定期的な歯科受診を心がけましょう。

虫歯にお悩みの方は、埼玉県上尾市にある歯医者「とも歯科 矯正歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みを癒すだけでなく生活の質を向上できる歯科治療を目指して診療を行っています。小児矯正・小児歯科や成人矯正、虫歯・歯周病治療、ホワイトニングなどさまざまな治療を行っています。

当院のホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。公式Instagramも更新しておりますので、ぜひチェックしてみてください。

中川 智彦 院長

■この記事の監修者

中川 智彦 院長

経歴
  • 日本大学歯学部卒業
  • ババ歯科クリニック勤務
  • ひまわり歯科矯正歯科勤務
  • とも歯科 矯正歯科クリニック開設
修了研修・学会等
  • POIインプラントシステム習得
  • 日本非抜歯矯正法研究会会員
  • TipEdge矯正法習得
  • 小児歯科学会会員

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